Monthly Archives: 4月 2022

フレイル…ってご存知ですか??

投稿者:staff
投稿日:2022年04月27日

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いつもありがとうございます。
理学療法士の東です。

この度、フレイル予防市民講座での講師のご依頼を頂き、改めてフレイルについて学ばせて頂きました。
そこで、この場をお借りして、学びそして知識として得たことを掲載させて頂きます。
大事な内容ですので、是非とも参考にご一読下されば幸いです。

先ず、フレイルとは…??
介護が必要となる前段階の状態を「フレイル」と言います。
皆さんはご存知でしたでしょうか??
2020年からのコロナ禍によって、高齢者のフレイルは増加傾向にあるようです。

フレイルとは健康と要介護・寝たきりの間を指し、簡単にいうと「加齢によって心身が老い衰え、社会とのつながりが減少した状態」…のことです。
要支援・要介護の前段階の状態であるフレイルは、単なる身体的機能の衰えだけではなく、精神的脆弱や社会性低下などを生じることが特徴です。
改善をせずにそのまま放置すると、介護が必要な状態になる可能性が高く、早期発見と適切な予防・改善をしていくことが大切になります。

次に、フレイルを構成する3つの要素について…ご説明します。

~①身体的な衰え~
身体的な衰弱としては、まず筋肉量の低下が挙げられます。
特にお腹や背中などの体幹筋肉、ふくらはぎなど足の筋肉量の減少が顕著です。
筋肉量が減ることで歩きづらくなったり、転倒の危険性が高まります。
免疫力が低下し、血糖値の管理が難しくなる…というような問題も出てくるでしょう。
またオーラルフレイルといって、口腔機能の低下も起こります。
食べ物が噛みづらくなったり、食べこぼしなどが増えたりすることが増え、悪化すると嚥下障害や摂食障害に進行します。

~②心理・精神的な衰え~
心理・精神的な衰えとして、認知機能の低下があります。
・記憶障害
・失語-失行-失認
・遂行機能障害
などが起こる状態です。
いわゆる物忘れや、物の名前がなかなか出てこない、計画立てて物事を進められない、といったようなことから始まり、進行すれば認知症と診断されます。
また心理的な衰えの症状として、うつ病を発症する場合もあるので注意が必要です。
初期段階では、
「ボーッとする」
「落ち着きがなくなる」
…などの変化が見られる場合が多くなります。

~③社会性の衰え~
社会性の衰えというのは、人や社会とのつながりが減っていくことです。
人との会話や交流、社会とのつながりがなくなってしまう事によっても、フレイルは進行していき、心身が健康であっても安心とはいえないので注意が必要です。
定年退職や配偶者との死別で、一人で過ごす時間が増える高齢者は多くおられます。
また今であれば、新型コロナウィルスによって、以前よりも人と会う機会が減っている現状があり深刻化しています。
健康的に生きる意欲にもつながるため、高齢者の社会性を維持することはとても重要と考えられます。

次に、フレイルを予防・改善するには…をご説明します。

<運動編>
ウォーキングや体操など、有酸素運動を取り入れましょう。
しっかりと体を動かし、歩くことで筋肉を鍛えます。
庭の手入れや家事などで、こまめに動くこともよいでしょう。
足腰を鍛えることで血流もよくなります。
血行促進は認知機能の低下予防にも効果的です。
歩幅を広げて早足で歩くこともポイントです。
しかし、運動が良いからといって、いきなり走ったり激しい筋トレをすると、ケガの危険がありますので注意しましょう。
まずは近所の散歩から始めて、慣れてきたら徐々に運動量を増やしていくことがおすすめです。

<栄養編>
フレイル予防には、しっかり食べて栄養を取ることが欠かせません。
バランスの良い食事を3食しっかり取りましょう。
炭水化物、タンパク質、ビタミン・ミネラル、を意識して摂取することが大切です。
タンパク質は筋肉を作る重要な栄養素です。
さらにエネルギーとなる炭水化物、身体の潤滑油となるビタミン・ミネラルも必須です。
また体重が減っていないかを、こまめにチェックするようにしましょう。
栄養をしっかり取るために、口の健康を保つことも大切です。
加齢に伴いだんだんと噛む力が弱くなったり、舌が力強く動かなくなったりと、オーラルフレイル(口腔機能の低下)も進行します。
何もせずに放置すると、食べこぼす、むせる、噛めない状況になり、食事が困難になっていきます。
舌回し運動やパタカラ体操など、口腔機能運動を取り入れオーラルフレイルを予防しましょう。

<社会参加編>
社会参加は特に心の健康につながります。
身体の健康に気を配っていても、社会参加がなく、フレイルが進行してしまうことはよくあります。
地域の行事やボランティア活動に参加したり、子どもや孫に会う機会を増やすなど、積極的に人との交流を増やしていくことです。
これは、家族や周りの人たちが気にかけることでも改善できます。
今は気軽に外出しにくい日々ですが、会えない場合にも手紙や電話などで連絡をとりましょう。
また、自治体の介護予防の取り組みなどに参加するのもおすすめです。
何れにせよ、人とのつながりを維持することがとても大切です。

最後に、まとめ…としまして。

フレイルは早期発見によって、予防・改善できることが分かっています。
しかし高齢者が自分自身で気づき、生活改善していけるとは限りません。
実際に健康な頃と変わらぬ暮らしを続け、要介護状態になってしまう高齢者は数多くおられます。
フレイル予防には家族や自治体、介護予防サービス事業者らのサポートが必要です。
近しい人達が適切に介入することで高齢者のフレイル進行を防ぎ、再び健康な状態で暮らせるよう、支援していくことが大切です。

フレイルについてのご説明は以上です。

最後までお読み頂きありがとうございました。

皆様の健康的で自立した生活が維持・継続できますよう、クリニック一同これからもご支援させて頂きます。
引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

春でも気をつけたいこと

投稿者:staff
投稿日:2022年04月13日

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こんにちは。理学療法士の三輪です。

春がきて、先週からは気温も高く日中は暑さを感じるほどの気候の日もありますね☀️

しかし寒暖差や環境の変化から体調を崩しやすい季節でもあります。

そこで今回は体調を崩さないようにできることを、日々の生活を送る上で欠かせない食事の面からお伝えできればと思います◎

 

身体を冷やさないものを摂る

身体が冷えると血行が悪くなって腸の運動が鈍くます。

腸は消化や解毒と言った機能の他に、免疫機能も持ち合わせています。

冷たい飲み物や食べ物を摂取し腸内温度が36℃を下回ると腸の運動が鈍くなり免疫細胞の働きが弱くなると言われており、風邪や感染症、アレルギー症状などといったリスクが高くなってきます?

そういったリスクを上げないためにも暖かくなってからも温かい飲み物・食べ物を摂るようにしましょう。

 

旬の食材を食べる

これは春に限らずですが、旬の食材というのはその季節に必要な栄養素が豊富に含まれており、体調の改善に働きかけてくれます。

春であれば春キャベツや小松菜、筍、菜の花、クレソンなどが挙げられます。

春キャベツは冬キャベツに比べ柔らかいのでそのままサラダにしたり、菜の花はさっと茹でて辛子醤油で和え物にしたりと簡単な調理で出来るものも多いのでぜひ食べてみましょう?

 

発酵食品を摂る

発酵食品とは微生物の作用により食材の味や栄養価が高められている食品のことを言います。

発酵食品が何故良いと言うと、乳酸菌や麹菌などの善玉菌が多く含まれており腸内環境を整えて消化と栄養の吸収をスムーズにしてくれるためです。

発酵食品には味噌や醤油、チーズ、納豆、ヨーグルト、鰹節などがあります?

春キャベツを使ったサラダにヨーグルトソースや筍のバター醤油焼きなどと先程②で上げた旬の食材と発酵食品を使って料理するとより良いと思います(^v^)

 

私たちの身体を形成する一つでもある食事で免疫力を上げ、体調を崩さないようにしていきましょう!

ここまで読んでくださりありがとうございました?

新年度になりました

投稿者:staff
投稿日:2022年04月06日

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いつもブログをみていただき、ありがとうございます。

リハビリの御前(みさき)です。

4月になり新年度を迎えましたね

気温もだんだん暖かくなってきて過ごしやすくなってきていますが、まだ朝晩の気温差があり身体がついていけていない気がします。

皆さんも体のだるさや倦怠感は感じてないでしょうか?

もし感じているのなら、それは春バテかもしれません。

夏バテはよく耳にすることがあると思うのですが、春先に体調を崩してしまう春バテもあるようです。

今回は春バテについて少しお話しさせてもらいます。

朝晩の寒暖差や進学や就職、転勤などの環境の変化のストレスが原因で自律神経が乱れてしまい、疲れや怠さ・気分の浮き沈みなど、心と体の不調があらわれます。

春バテの対策法は、自律神経を整えることが効果的です。

なるべくストレスを溜め込まないようにし、寒暖差を感じるのを防いでいきましょう。

具体的にいくつか対策法を紹介していきます。

1.適度な運動を習慣にしましょう

 適度に身体を動かすことで体温があがり自律神経が整います、また適度な運動は気分転換になりストレス発散にもなります。

30分程のウォーキングやジョギングといった少し汗ばむくらいの運動がいいでしょう。

就寝前に軽めのストレッチを行うのもリラックスできて寝つきもよくなります。

2.入浴でリラックス効果

 入浴で全身を暖めることで血流が良くなってリラックスできて自律神経も整います。

40℃くらいのぬるめのお湯で15分から20分入ると効果的です、入浴のタイミングは就寝する60~90前に入ると睡眠の質も上がります。

春バテかも、と思われる方は是非実践して頂ければ幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ストレスを溜めないためにできること

投稿者:staff
投稿日:2022年04月02日

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こんばんは。理学療法士の新宅です。

毎年桜の季節が来ると

また新しい1年が始まるんだなと、ドキドキしたり

嬉しかったり複雑な気持ちになるものです。

年度初めということで新たな仕事を始める方も多いのではないでしょうか。

今回のブログではデスクワークに関してストレスを溜めずに作業効率を保つための

ヒントとなるようなお話をできればと思います。

 

研究に基づいたガイドラインではストレスを溜めないディスプレイ作業の方法について次のように記載されています。(参考文献①)

・ディスプレイ作業をするときは一回の連続作業時間は1時間以内にする(1時間以内を1サイクル)

・サイクル間には10~15分の作業休止時間(座り以外の作業または休息時間)を設ける

イメージは学校の時間割です。

業務時間を時間割のように1コマ1時間以内と区切りをつけます。

時間内は集中して作業に取り組み、休み時間(作業休止時間)になれば立ち上がり

別の作業をしたり、軽い体操をしたりしてコンディションを整えましょう。

ガイドラインでは15分の休止時間を推奨していますが

まずは1秒でも席を立つ習慣を持つところから始めてみましょう。

短時間でもストレス状態から開放されることで身体的、精神的にもリフレッシュできます。

特にディスプレイ作業の場合、区切りがつくまで作業を続けるよりも、合間に別業務を入れると

ストレスを分散させやすく、作業効率を維持しやすいと言われています。

 

デスクワークをしていてソワソワと動きたくなったり、気が散るようになるのは身体からのストレス信号です。

信号に気づいたら仕事の効率も低下してきている可能性があるので、短時間でもリフレッシュして

良いコンディションで作業できるように心がけてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

参考文献① 情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン(厚生労働省)