トレランがもたらすメンタル作用

リハビリスタッフの服部です。

もうすぐ5月。

メンタルが不安定になる季節ですね笑

 

今回はトレイルランニングがもたらす

メンタル作用を紹介したいと思います。

 

“漠然とした不安感に対する処方箋”

 

私たちが日常的に抱える「漠然とした不安感」は、性格や気合いの問題ではない。

ヒトは過去を振り返り、まだ起きてもいない未来を思考できる高度な脳を持つ。

その能力こそが、実体のない不安を生み出し続ける原因にもなっている。

頭の中で何度も反芻される過去や未来は、触れることも検証することもできない。

こうした思考が続くと、脳は“考え続けること”自体にエネルギーを奪われ、次第に疲弊していく。

 

医学的には、内省や空想に関わる脳のネットワークが過剰に働くことが、不安感や抑うつ状態と関連すると考えられている。

いわば、身体は動いていないのに、脳だけがオーバーワークを起こしている状態である。

 

トレイルランニングは、この状態を根本から変える力を持つ。足元の凹凸、登りや下り、呼吸のリズム。

走ったり歩いたりしながら進む中で、意識は否応なく「今の身体」に向けられる。

また、「前回の補給からどれくらい経ったか」「このペースならあと何分で着くか」といった思考は、身体感覚と直結した現実的な過去の振り返りであり、同時に未来予測でもある。

(これらは結果がすぐにフィードバックされやすい。)

この“手応えのある過去と未来”に向き合い続けることで、脳は空虚な不安を生む余地を失っていく。

思考は整理され、判断はシンプルになる。不安を無理に押さえ込むのではなく、身体活動を通して脳の使い方そのものが切り替わっていく。

 

トレイルランニングは、心を鍛える行為というより、心が整いやすい状態をつくる方法なのではないかと思う。

身体を動かし、現実(手で触れられる過去と未来)に向き合い続けることで、不安に支配されにくい脳の状態をつくる、実践的なアプローチと言えるのではないでしょうか。

山を走らなくても、歩くだけでも同じような効果が得られるので、是非実践してみてください。

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